よりフレキシブルに
LPKF Fusion3D 1200は、LDSによるMID生産用に開発されました。LDSプロセスは、射出成形されたプラスチック部品上にレーザー加工をします。次に、レーザー加工されたエリアがめっき工程により配線化されます。
MIDは、電気的機能と機械的機能を合わせ持っており、小型化と軽量化が重要課題となる内蔵アンテナやセンサといった電子部品に活用されています。さらに、3次元回路キャリアの使用により、組み立てにかかる労力が軽減されるため、まったく新しい製品レイアウトが可能になります。
生産実績にもとづいた設計
LPKF Fusion3D 1200レーザーシステムは、LDS生産ユーザー様の幅広い要求にお応えして開発されました。高品質の部品とメンテナンスがしやすいデザインで最大限の生産性を提供します。
レーザーソース、スキャナで構成される複数のレーザープロセスユニット(PU)、位置認識カメラシステム、ロータリーテーブル上の回転デバイスといったオプションによって、エンドユーザーのレイアウトと要求品質に対応します。Fusion3Dには最大3台のレーザープロセスユニット(PU)を搭載できます。複数のPUを搭載することでより速い加工が実現できます。
安全性とモジュラーコンセプト
テーブルの両サイドには独立した4つのI/Oポートが搭載され、圧縮エアを供給できます。レーザー保護用パネルにより安全に使用できます。
メンテナンスも簡単で、特別なツールは必要ありません。すべての電気配線は背面にグループ化されており、USBインターフェースを備えた大きなモニタ画面により簡単に操作できます。
より効率的な加工に
ロータリーテーブルにより、レーザー加工していない時間を劇的に減らすことができます。装置内部で部品がレーザー加工されている間に、別の部品を装置外部の治具に脱着できます。それぞれのテーブルは別プロジェクトを取り扱うこともできます。ワークエリア内の高さ制御により、安定した焦点距離でレーザー加工が可能です。それにより生産エラーを減らすことができました。
プロセス最適化のサポート
LPKF LDSのアドバンテージは工法そのものだけではありません。LPKFアプリケーションエンジニアがその豊富な経験から、加工工程や最適化についてお客様をサポートします。
優れたソフトウェア
LPKFは2012年からソフトウェア“CircuitPro 3D”を使用しています。LPKFFusion3Dシリーズも例外ではありません。“CircuitPro 3D”は直感的で均一な操作感、高速計算ルーチン、洗練された機能でレーザー加工プロセスを最適化します。
ロータリーテーブルの機能性
ロータリーテーブルは、1秒未満の回転時間でスループットを大幅に向上させます。テーブルの片側がレーザー加工されている間に新しい部品を取り外したり挿入したりできます。
レーザー保護用パネルは安全を保証します:テーブルは安全面を確認して回転します。 作業面の取付穴の配置はFusion3D 1100と同じであり、同システム用に開発されたプロジェクトをターンテーブルで再利用できます。